このたび、文部科学省の「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」の一環として、京都大学脳機能総合研究センターの岡田知久先生のご協力のもと、1月27日(土)から隔週で、大石先生によるオンライン対話型オープンセミナー(全6回)を開催することとなりました。
このセミナーでは、大石先生が基礎的な脳画像解析から疾患モデルの解析、知識型脳画像データベースの開発に至るまで、丁寧にご指導してくださいます。
土曜日の朝、温かいお茶を飲みながらリラックスした雰囲気で、オープンサイエンス時代の最先端の脳イメージング研究について語り合うような、対話を大切にしたセミナーを目指しております。
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【セミナータイトル】
データ駆動型脳科学の共創:脳イメージング研究のためのオンライン対話型オープンセミナー
「オープンサイエンス時代の脳イメージング研究 Vol.1 Atlas:種類と意義」
【セミナー内容】
近年の科学技術の動向を俯瞰すると、社会的課題の複雑化に対応するため、異なる分野や国を超えた様々なステークホルダーによる共同の解決策が求められる"共創"の時代が到来しています。
また、オープンサイエンスやデータ駆動型科学の進展は、既存の科学を単に効率化するだけでなく、新たな局面を切り開き、新しい社会や科学への変革を推進しています。
脳科学分野では、磁気共鳴画像(MRI)法などの非侵襲的な医用画像法、ビッグデータ、人工知能(AI)の発展により、神経科学、情報科学、数理科学などの多様な分野の研究者が参画し、大規模な脳画像データの共有や利活用を通じて、ヒトとヒト近縁な現生種である霊長類との比較により、ヒトの神経基盤の進化的な共通性や多様性を解明する種間比較脳イメージング研究が確立されています。
これにより、自閉症、統合失調症、うつ病など、130以上の脳関連疾患に対する研究と治療が新たな局面に達することが期待されてます。
そこで、本セミナーでは、脳イメージング研究の先進的なデータ駆動型アプローチに焦点を当て、脳科学における知識創造の新たな地平を開拓することを目的としています。
具体的には、ジョンズ・ホプキンス大学放射線科の大石健一教授を招き、ヒトおよび非ヒト霊長類を対象とした最先端の脳画像撮像法、最先端の計算解剖学的手法や人工知能を駆使した脳画像解析法や自動脳画像セグメンテーション区分法、オントロジー技術を用いた知識型脳画像データベース構築までの一連の知識を講義と対話を通して、参加者と一体となって学ぶ場を提供します。
さらに、オープンサイエンスと研究公正を支えるデータ駆動型研究を推進する最大規模の情報基盤である国立情報学研究所(NII)研究データ基盤(NII Research Data Cloud:NII RDC)の開発者も招待し、脳画像を含む医療・健康データを事例としたNII・RDCの利活用法や今後の展望について皆様とともに対話を深め、日本のオープンサイエンスやデータ駆動型脳科学の未来を共に創造することを目指します。
【セミナー開催時期】
下記第1-5部は隔週土曜日朝10時から約1時間。
(1月27日、2月10日、24日、3月9日、23日)、 第6部の予定は調整中。
【講演者】
米国ジョンズ・ホプキンス大学・大石健一先生(1部~5部)、6部(調整中)。
【座長】
慶應大学・酒井朋子、京都大学・岡田知久。
【セミナー参加申し込み 】
前日までに、下記よりご登録ください。
登録URL
https://forms.gle/7LM1RCq6ac9W9s3DA【セミナー構成】
セミナーは以下の6部構成で進行します。
1月27日 1部: Atlas: 種類と意義
2月10日 2部: Database: 作成と利用
2月24日 3 部: Prediction: 発達と変性
3月9日 4部: Ex vivo: 観察と計測
3月24日 5部: 7T: 組織と生体
3月下旬 6部: (計画中)
【セミナーの公開】
各セッションは動画として記録され、後日専用のYouTubeチャンネルで公開されます。これにより、直接参加できなかった方々も内容を学ぶことが可能となります。
なお本セミナーは、国立情報学研究所の「AI 等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」委託された「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」の一環として実施されるものです。
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どうぞよろしくお願い申し上げます。
酒井